当サイトからのごあいさつ

1990年(平成2年)、㈱明石製作所は、会社清算されました。「明石」の名を冠した仕事場、その物理的な存在は、この時点で、消えました。また、計測機器・試験機事業の事業継承をしていた、㈱アカシも、2004年12月20日(平成16年)、㈱ミツトヨへの統合で、その名が消えました。

1987年(昭和62年)、㈱東芝と㈱明石製作所、共同出資の、電子顕微鏡の開発・設計を行う明石ビームテクノロジー(ABT)も、1990年10月1日(平成2年)、東芝の全額出資会社と変わり、東芝グループの㈱トプコンに事業移管となりました。

明石は、かつては、計測機試験機の業界で、大きな存在であった。ナイフエッジの、あのマークは、「明石製作所」の味のあるロゴと共に、輝いていた。しかし、今、ネットを探しても、明石製作所自体を紹介する情報はない。硬度計・地震計・振動計他の製品が、ユーザー、大学、研究所に設備として存在すること、また、博物館に技術の遺産として登録されているといった情報のみ。

IIJ国内初のダイヤルアップ接続IPサービス開始は、1993年11月(平成5年)、ウェブブラウザ・NCSA Mosaic公開もこの頃。明石が消える時、まだ、インターネットの時代ではなかった。しかし、明石でない、アカシは、その後、2004年12月(平成16年)まで存在し、ネット時代もあった。明石とネットの関係は、そのような経過、背景で判断する必要がありそうです。

ネットで、消えた企業の紹介は無くもない。良くも悪くも時代を象徴するような企業ならば、後世に歴史の一端を伝える意味もある。明石は、日本の産業発展に大きな貢献を果たした企業、Wikipedia(ウィキぺディア財団が運営するインターネット百科事典)で登録されてよい対象。誰か立ち上げるのを期待しましょう。

しかし、何かを待っていていいのか。このネット時代、今現在、ささやかでも、せめて、ネットに「明石製作所」を残したい。明石時代、寮で生活を共にした仲間の集い。このような思いを言葉にする人もいて、ホームページを設けようという事になりました。これは、我々の勝手すぎる行動かも知れないとの不安もありました。また、情報、資料等も限りがあり、内容も貧弱ではあります。でも、スタートしてしまいました。

昭和の時代、輝いていた、諸先輩。部門の重要部分を担って活躍された方々も、既に、多くが鬼籍に入られている。それを思えば、悠長な事を言っている場合でないかとも。

明石に縁があったとは言っても、在籍年数の少ない、このページの管理人、こんな事をしでかすには役不足。しかし、どなたか、また、改めてページをお造り下さる事を期待しながら、そんなきっかけになれぱと考え、一歩踏み出させていただきました。

コンテンツは、プライバシーへの、また、継承されている事業体への配慮も求められますので、人名、商品情報等は、ネット上、その他に、既に公開されている範囲としました。      2011年10月18日

         ★ Wikipediaに、2018年7月、 明石製作所が登録されていました。 ★

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